ユニークな存在で街の人たちの力になっている「くすのき荘」。
取材に行った池ブルックリンメンバーが、メンバーになってしまうほど魅力のあるくすのき荘さんが、クラウドファンディングを始めたということで
池ブルックリンメンバーの板垣有さんが紹介記事を書いてくれました!
「面白いまちづくりのハブ」であり、我が家の「第二のリビング」でもある上池袋のシェアアトリエ「くすのき荘」がカフェ新設へ新たな挑戦!「公園の売店」「まちの公民館」のような開かれたカフェで繰り広げられる化学反応で、あたたかくて新しい文化が育まれる。
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池ブルックリンメンバーの板垣も使わせていただいている、くすのき荘(かみいけ木賃文化ネットワーク)。2016年の発足から、まちづくりのハブとして、様々な企画を仕掛けてきています。
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物々交換からうまれるご近所づきあい。「みそのわ」の新しい試み
今回はくすのき荘にカフェを新設するにあたり、クラウドファンディング受付中!とのことで、私から見た「超!個人的な!」くすのき荘の魅力、くすのき荘の隣にできるカフェの可能性について語りたいと思います。
年齢も性別もこえて、”お互いができること”を補い合い、シェアして楽しむ!
かみいけ木賃文化ネットワークの発足は2016年に遡ります。現在は、木賃アパートを含む3つの拠点をシェアアトリエ、シェアハウス、“まちのリビング”として活用しています。
“足りないものはまちを使う”「木賃文化」を提唱し、主にシェアアトリエとして始まったくすのき荘。
私もくすのき荘のメンバーに入らせていただいているのですが、オーナーさんの山本山田さんご夫妻の当初の意図だけではない、多様な使い方がなされていると日々感じています。
「空間」「場」をシェアしているだけなのですが、周りを見ていると、シェアしているもの、空間だけではなさそう!美味しいもの、作ったからお裾分け!とか、いただきものが常にどこかしらに置いてあったり。はたまた木賃メンバーの間では有名なことですが、定期的にお野菜を販売していたり(これまた美味!)。色々なイベントも開催されていて、これまた各々の力を持ち寄ってそれぞれ楽しむ。
お互いに違っていて、できることも違う。それぞれ持ち寄って、シェアして楽しむ。自分ができないことを否定的に捉える必要はないのです。できることを持ち寄って楽しめばいい。これって簡単だけど、なかなか難しい、レアなことであり空間だと思うのです。
オーナーの山本山田ご夫妻の懐の深さ・人を見る目の確かなことも日々感じるところ。くすのき荘にはメンバーの子どもたちもたくさん出入りしており、子どもたちとの関わりかたも、それぞれに委ねられています。一番下は1歳児から、上は50代くらいまで。皆、それぞれに補い合い、楽しんでいます。
目的も価値観も違う人々が“ゆる~く”集える、“部活動”?!
こんな風に書くと、「いつも楽しまなきゃいけないのはハードル高いのでは?」なんてかたもいらっしゃるかもしれません。
実はくすのき荘は、子どもがわちゃわちゃしている隣で、寝ている人もいる…そんな空間です。笑。
肩の力を抜いて、その時、その人なりの使い方でOK。
くすのき荘には看板猫のお米ちゃん(山本・ジェリー・米吉).というキジトラ猫ちゃんがいます。猫ちゃんに癒されに来る…なんて目的も当然アリです。隣で子どもが走り回っていることもあるかもしれませんが…。笑。
価値観も違うのに、なんとなく集まれる、シェアできる。
こういう集団をどう表現したらいいんだろう?と、私なりに考えた結果、「なんだか昔、自分も入っていた部活動に似ているかも?」と個人的に思いました。強制的にやらなければならないことがあるようなガチガチな部活動ではなく、ゆる~い、適当な部活。色々な考えの人がいて、今思えばとても勉強になったなぁと想いを馳せる、あの感じ。
この年齢になると、なかなかそういった刺激を受ける機会に恵まれないものですが、様々な出会いに感謝しないといけないなぁと有り難く思っています。
「自己責任」時代を生き抜く
現首相が「自助、共助、公助」と「自助」を一番にもってきたことが話題になりました。
よくよく調べると「自助」は「自分が働いて糧を得る」ことで、闇雲に批判すべきことでもありません。
ただ、ひと昔前に比べて、社会全体が余裕を失っていることは確かだと思います。コロナの時代に不要不急をそぎ落としたために、心の余裕までそぎ落とされてしまったのかもしれません。余分なもの、楽しいことは意外と必要なのですよね。
くすのき荘に助け合う”べき”なんてオキテはありません。笑。
そんな風に規定してしまったら、自由闊達な場でなくなってしまう可能性もあります。でも、何かやりたいことを抱えている人がいたら知り合いを紹介したり、目的に近づく手助けをしてもらえたり、といったことはよく見かける光景です。もちろん結果論ですが。
ここでは、令和の時代にはレアになってしまった「共助」(社会的なつながりでの助け合い)が自然に行われていると感じています(金銭的なものではないです)。
かつては「互助」(家族、親戚による助け合い)という概念もあったようですが、最近は親族で集まることも難しい。「ご近所さん」と表現すると、ちょっと面倒くさそうなイメージもあるのですが、声をかけあえる“顔見知り”以上の存在・場があるのはとても心強いことだと思っています。
全世代、全国籍、様々な生物(?)を巻き込み、新たな“まちの公民館”が生まれる!!
くすのき荘は公園に隣接しています。公園に遊びに来た方々がちょっと休憩したり、飲食したり、雑談したりできる場が生まれます。
もちろん公園ではなくカフェを目当てに来てくださってもOK!老若男女、ワンちゃん猫ちゃんも立ち寄ることができます♪客席スペースにはスクリーンも設置され、皆でワイワイ、スポーツ観戦をすることも可能。
実は以前から個人的に、区民ひろばのあり方に疑問を抱いていました。
乳幼児向けのイベントとご高齢者のイベントを分ける必要はあるのだろうか?と。介護も子育ても、個々の家庭に任せるべきなのでしょうか?社会保障のあり方も時代によって変わっていってもいいのでは?なんて。
子どもと一緒に過ごすのは大変ですが、強制的に元気にさせられることもあり、笑、脳が活性化されてシャキッとします!
子育てを終えられた世代も、自身のお子さんとはまた違った感覚で、一緒にいる時間を楽しむこともできるのではと思います。
もちろん様々な世代と触れあえること、可愛がってもらえることは、子どもたちにとってもメリットがとても大きい。なぜ、そういった取り組みが区民ひろばなどでなされないのか、疑問に思ってきました。
また、まちには様々な国籍の方々が住まわれています。多様な文化が混ざり合う場としても機能してほしいと願っています。
以前、くすのき荘隣のスクリーンがあるスペースでサッカー観戦をしていたら、サッカー好きなネパール人のかたが一緒に観戦していました。こういったことが日常のありふれた光景として浸透していくと良いなと思います。
くすのき荘のカフェは、いろいろな意味でブレイクスルーな新しい場となり得ます!ここからまた、さらに新しい企みが生まれたら良いな~と期待しています!子どもがいたり、ワンちゃんがいたりで、「カワイイ」がたくさん詰まった癒しの空間ともなりそうです!
クラウドファンディングにてご支援受付中!
カフェのクラウドファンディングは10/22まで受付中です!残念ながら「くすのき荘メンバー・まちのリビングプラン(一年間)」は売り切れてしまいました。無念!
個人的なおすすめは、「ランチ・ドリンク回数券プラン」(15,000円)。ランチメニューの開発では「おとなりstand&works」「板五米店~旅とお結び~」を運営されている永瀬賢三さんにアドバイスをいただいており、個人的にかなり楽しみにしていますし、おすすめしたいです。
まちに足りない定食メニュー、どんな定食となるのか乞うご期待!!また、くすのき荘とご縁のある台湾人、千田さんのルーローハンも登場する可能性があるようです♪