「モノ」と「モノ」を通じて、地域の人と「おたがいさま」な関係を作りませんかー
地域のみんなでみそを仕込んだり、コーヒー豆をひいてみたり。
毎回、オリジナリティあふれるイベントを開催している「みそのわ」。上記のキャッチフレーズに興味を持ち、「みそのわ 物々交換会」に参加してきました。
記事作成:織田博子(記事一覧)
食を旅するイラストレーター/マンガ家。
「世界家庭料理の旅」をテーマとして、ユーラシア大陸一周半旅行に行ってきました。
池ブルックリンでは絵と食べるの担当。
旅のコミックエッセイ「女一匹シベリア鉄道の旅」、「女一匹シルクロードの旅」、「女一匹冬のシベリア鉄道の旅」「女一匹冬のシベリア鉄道 特製余録」(イースト・プレス)
当日の様子
北池袋駅から徒歩5分ほど、大通りにいきなり現れる「くすのき荘」。
その店先にフリーマーケットのように並ぶ品物たち。
よく見ると、値段が書いてあるのではなく…
「もの」の「ものがたり」!

「ふとらないお菓子」
ふとらないおかしをたべたかったけど、
ふとるおかしが私は好きなことに気付いたので、これだれかにあげます
ー絵本作家さんかと思うほどの文才。

無印良品のアロマディフューザー
引っ越してから部屋が片付いてから使う!と思い保管しておいたのですが、最近水を使わないポータブル型のディフューザーが発売されたらしいので、「のりかえたいな」と思い始めました。
ー「のりかえたいな」っていうのがいい味を出してて好きです。
なんでもないものでも、持ち主の方のちょっとしたエピソードを読むだけで、なんとなく愛着がわいてくる。
物々交換成立!
そうこうしているうちに、私の琺瑯のやかんと、参加者の方の子供服の交換が成立!
琺瑯のやかんは、すごく気に入っていたんだけど、コーヒーメーカーを買ったので不要になってしまったのです。 使ってもらえたら嬉しいな~と持ってきたものなので、交換できてよかった。
ウェッジウッドのペアのカップと、リビングに飾りたい素敵なアート作品つぎつぎと交換が成立。
参加する前は「物々交換なんて成立するのかな~?私がほしいものと、人がほしいものが一致することなんてありえるの?」と思っていたんだけど、
「ものがたり」を読むうちに「なんか、この人の想いを私が受け継ぎたい…!」という気持ちになってきて、気づくと交換している。
だんだん交換ハイになってきて、つぎつぎ交換した。
「なんとなく捨てがたいから、だれか使って」なものたち
この交換会から2か月がたち、今もなお気に入っている、「おばちゃんの入れ物」。

このおばちゃんの前の持ち主は、「下北沢のパン屋さんが閉店するときにもらった」のだそう。なんとなく捨てがたく、交換会に出したのだそうだ。
多分、お店に並んでいたら、わざわざ買うほどのものじゃない。
でも、不思議な縁があって、なんか気になってしまって、今私の手元にある。
交換したものの、いくつかは、使い終わって(私の家での役目を終えて)、家の前に「ご自由にお持ちください」の札とともに置いておいたら、誰かが持って行ってくれた。
この感じ、ハマるからぜひ参加してみてほしい
次回開催は6月23日(土)。
いらないんだけどなんか捨てがたいもの、そのものにまつわる「ものがたり」を携えて、ぜひ参加してみてほしい。
記事作成:織田博子(記事一覧)
食を旅するイラストレーター/マンガ家。
「世界家庭料理の旅」をテーマとして、ユーラシア大陸一周半旅行に行ってきました。
池ブルックリンでは絵と食べるの担当。
旅のコミックエッセイ「女一匹シベリア鉄道の旅」、「女一匹シルクロードの旅」、「女一匹冬のシベリア鉄道の旅」「女一匹冬のシベリア鉄道 特製余録」(イースト・プレス)