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超マイクロツーリズム第二弾!「千川」の知られざる魅力を紹介
「暑い」と言ったら、もっと暑く感じると思いながらも「暑い」と言わずにはいられない。そんな猛暑続きの毎日ですが、皆様いかがお過ごしですか?
コロナは相変わらず猛威を振るい、世界中でいつもの夏とは全く違った様相を呈しています。
「GOTOキャンペーン」に取り残された我々TOKYO民ですが、コロナ禍であっても今年の夏は一度きり!
制限された中で、どうにか楽しめないだろうか?という思いからこの企画を立ち上げました。
記事作成:秋元志保(記事一覧)
目白→雑司が谷→東池袋→千川在住/行政書士
「みんなが笑顔になる」地域に根ざした市民法務に取り組んでいます。
プライベートの楽しみはビールと銭湯。
ビールだらけのインスタグラムはこちら
池ブルックリン的「超マイクロツーリズム」とは
池ブルックリンが提案する【超マイクロツーリズム】とは、
『3密を避けて地元民が近場で過ごし、魅力を再発見すること。』
豊島区内に住む・働く池ブルックリンメンバーが、それぞれの地域から魅力を発見してお届けします。
~定義~
☆メンバーの自宅から~1 時間程の距離の移動をすること
☆豊島区をまたぐ移動はしないこと(隣接区にたまにうっかりはみ出しはあり)
☆地元で安心、安全に、楽しくリアルな情報の提供
第一弾は、駒込をこよなく愛するメンバー織田さんの「珈琲の街、駒込。庭園とカフェで一日たっぷり駒込を満喫」。
今回は第二弾として《ひじり湖》の記事「千川駅の秘境カフェ『ひじり湖』にモーニングを食べに行ってきました!」が密かにバズっている私の地元《千川・要町編》をお届けします。
仙川じゃなくて千川
「どこに住んでいるの?」
「千川です。」
「あぁ、京王線の!」
「(それは仙川・・・)苦笑」
というやりとりを千川住民であれば一度はしたことがあるはず。そんな存在感が薄い千川ではありますが、池袋から2駅という利便性と落ち着いた住宅地の安らぎを兼ね備えたナイスな街であり、面白いお店もたくさんあります。今回はその中でも、私の独断と偏見と地元愛に基づいてセレクトしたお店をご紹介させていただきます。
※各店舗の地図は、記事の最後にあります。
「SAKIYA CAFE」(千川 カフェ・手作りパン)
千川駅から要町通りを要町方向に歩いていくと、うっかり通り過ぎてしまいそうなほどさりげなくお店が現れます。
女性オーナーが一人で切り盛りしているこのお店は、地元ではテイクアウトができる手作りパンが美味しすぎる!とリピーターの絶えない人気店です。
扉を開けると焼き立てパンとコーヒーのいい匂いが漂います。店内はカウンターとテーブル席2卓のみ。女性オーナーさんの接客は、つかず離れずのほどよい距離感で食後のコーヒーや水のおかわりのタイミングも完璧です。
店内のオーダーをこなし、テイクアウトのお客様に対応しながらこのクオリティは只者ではありません。宣伝をほとんどすることなく、「自分が美味しいと思うものを、いいと思ってくれるお客様にお届けできればそれでいい」とも感じられる潔さと確固たる商品への自信がファンを呼ぶのだろうと思います。
手作りパンだけでなくランチのテイクアウトもやっていますので、3密が気になる方もぜひお立ち寄りいただきたいお店です。
※営業日などはインターネット非公開のため、お店で確認してね!
「ベッラ ルーナ」(要町 シチリア料理)
要町駅から徒歩5分。国際興業バス池袋営業所の脇の道をちょっと入ったところにお店はあります。
かわいらしい外観でアットホームな雰囲気です。扉を開けるとトマトとガーリックのいい匂いがお出迎えしてくれます。全てが一瞬で見渡せる店内は、席数はテーブル席3卓とカウンターのみでカラフルな色合いが楽しい気分にさせてくれます。
こちらは無口で職人肌な男性オーナーさんが一人で切り盛りされています。メニューも豊富で楽しく迷いながらオーダーし、あまり見かけないシチリアビールを飲みながら食事を待ちます。
お料理はどれも美味しいのですが、特に鎌倉産のお野菜を使った料理がとっても美味しい!お値段設定もお手頃で気軽に楽しめます。しかし、店内が混んでくると料理も飲み物もなかなか運ばれてきません。ふとオープンキッチンを見るとオーナーさんが必死にオーダーをさばいている様子がうかがえます。1番客を狙うか、時間とお腹具合に余裕があるときにゆっくり食事とお酒を楽しむのがこちらのお店の正しい楽しみ方かと思います。
現在はテイクアウトもやっています。提供はお皿で返却制なのも地元密着店ならではですね。
「ザ キャット&カスク タヴァーン」(千川・要町 ビアパブ)
要町駅から5分、千川駅から6分、住宅地を歩いていると突然、洋館が現れます。
一見さんは一発ではたどり着けないであろう立地が秘密の隠れ家感満載です。一軒家の立派な扉を開けると、青い目をしたイギリス人オーナーと日本人の奥様が優しく出迎えてくれます。店内はカウンターとテーブル席1卓。ビールは4種、食事も軽食のみです。ここはビールをしっかり堪能する場所なのだ!という主張がヒシヒシと伝わってきます。
続々と現れる常連客に軽い疎外感を感じながらも美味しいビールをしっかり堪能できます。サンタクロースのようなオーナーがビール片手にワハハと笑うとなんだかお店の雰囲気が明るく楽しくなります。
店の扉が厚いのは、一時でも外の世界から隔絶され、別世界でビールを楽しむためなのかもしれません。ビールの酔いのせいだけではなく、自分が地元の住宅街にいることを忘れてしまいます。
現在はクラフトビールのテイクアウトもやっています。ケグからのクラフトビールは絶品ですので、猛暑疲れの特効薬におすすめです。
※ケグ…ビールの貯蔵、輸送やサーバーとして使用されてる円筒状の容器。
「洋食屋ハンブンバーグ」(千川 洋食・ハンバーグ)
千川駅から大山に向かって徒歩15分。豊島区からはみだし、板橋区にある老夫婦と息子さんが家族で営む街の洋食屋さんです。
「王道のデミグラスでいくか?さっぱり和風も捨てがたいし、イタリアンも気になる・・・。」ハンバーグを食べる時に私たちを悩ませるソース選択問題。そんな悩みをサクッと解決してくれるのがこちらのお店です。
店名にもなっている名物「ハンブンバーグ」は1プレートでハンバーグが2個、ソースを2種類選べちゃいます。(通常のソース1種類の「ハンブンジャナイバーグ」もありますよ。ネーミングが素敵。)
他店で修業を積んだ店主のハンバーグはふんわり柔らかくやさしいお味でボリュームもたっぷり!文句なしです。
ハンバーグ以外のお料理も美味しいのですが、お店が混んでいるときの提供は遅れがちです。オーダーが入ってから丁寧に焼き上げるのでどうしても時間がかかるうえに人手も足りていないのですが、一生懸命オーダーをこなしている様が見てとれるので、思わず運ぶのを手伝ってしまいそうになります。それもご家族のお人柄によるところが大きいかと。街の人に愛されるお店は、お腹も心も満たしてくれます。
【アットホーム】とは、「自分の家にいるようにくつろげるさま。」
まだまだ書きたいお店はあるのですが、ここまで読んでいただき、読者の皆様は何かに気づかれましたでしょうか?
今回ご紹介させていただいたお店はすべて《オーナーが一人(もしくは家族)で切り盛りしているお店》なのです。
それゆえに店舗は小さくてもオーナーさんの人柄やこだわりが凝縮されており、人手が足りないというデメリットさえ親近感という名の愛おしさに変えてしまいます。
本当に愛される店というのは、信念を持ったオーナーさんとそれに共鳴したお客様(私たち)で居心地のいい場所【家】を作り上げていくものなのだと思います。
コロナで飲食店はどこも未曾有の危機に瀕しています。そんな時だからこそ、大好きなお店をどうしたら応援することができるのか?お店も私たちも自分の頭で考えて動くことが求められています。
自分たちだけのことではなく、周りを見て、考え、動くことが、これからのWITHコロナ時代を生きていく私たちには必要なスキルなのかもしれません。
弱点を非難するのではなく、思いやりを与え合えるような街であって欲しい!そんな願いを込めて、筆をおきたいと思います。
さて、今日はどこの【家】で癒やされようかな。