「世界とつながる料理教室」第4回「タイのマッサマンカレー」開催レポート


記事作成:めぐ(記事一覧

都内で出張料理人として活動中

タイ留学経験もあり、アジアン料理が得意。
池ブルックリンでは豊島区にまつわる海外の方々と料理教室を開催しています

 


 

第4回目 「世界とつながる料理教室」を開催してきました!

「世界とつながる料理教室 vol.0 ウズベキスタンの食卓」イベントレポート

場所はいつものみらい館大明さん! いつもありがとうございまーす!

「世界とつながる料理教室」は多国籍な豊島区ならではのイベントで 、2ヶ月に一回開催の先生も国も変わる世界の色んな料理をみんなでわいわいと作れます!
毎回、色んな年代の方が集まり多国籍×多世代な感じが毎回おもしろい!

第4回のメニューはタイの「マッサマンカレー」と「人参のソムタム」

タイ料理って夏のあっつーーい時に食べるもんでしょ? って思ってる方!

実は春こそタイ料理!

なぜかというと、この時期はタイで一番盛り上がる!タイの 正月「ソンクラーン」なんです!

水かけ祭りとしても有名で、元々の水かけ祭りは、若者が年配者にジャスミンの香りのする水を手にかけ清める儀式だったのがいつの間にか水鉄砲で水を掛け合うお祭りになってしまったようです。

写真は新大久保の「アジアスーパーマーケット」 首都圏で一番タイの食材が揃ってます!

そんな今回のタイ料理教室では タイ王国の昔の王様「ラーマ2世」に縁のある料理「マッサマンカレー」をみんなで作りました。

なんで、マッサマンカレーがラーマ2世に縁があるのか?

まず、タイの歴史を簡単にいうと タイの歴史は以外に古く、古代国家が連立した後、アユタヤ王朝→トンブリー王朝→チャクリー王朝と現代に続いています。
そのチャックリー王朝の2代目ラーマ2世が国を納めている時 戦乱が落ち着いてる期間が長く(大航海時代に入り、イギリスがタイの敵国に攻め入った)などの関係で、元々文化人の面が強かったラーマ2世が、ヨーロッパの文化の影響も受け、タイの国の文化を整えたと言われています。

そんなラーマ2世が残したマッサマンカレーの詩というのが現代でも残っており、タイ人は小学校で習うらしいです。

そんなマッサマンカレーに縁のあるラーマ2世の詩をご紹介します

「鶏カレー、肉のマッサマンカレー この私の素晴らしき人 イーラー(フェンネル)の香りは高くツンとくる 暑く辛く、男なら誰でもこのカレーを食べれば 愛し求めたくなる 力が湧き出る腕を持って胸を叩き 探し求めたくなる マッサマン その麗しきそなたのカレーよ…」

ちなみにマッサマンと言うのは「イスラム」を指す意味で、そのマッサマンを称える詩をタイの国王様が残しているのは世界的に見てもとても珍しい事なんです!
なぜなら、国王は仏教でしかも出家もしているので他宗教を讃えている、しかも王様が! この珍しさがわかりますか? ここからもラーマ2世の寛容さが伺えると思います!

イギリスのテレビ「CNN」で世界一の食べ物に選ばれたのも、このタイの寛容さもあるんじゃないかな?と私は思っています。

そんなマッサマンカレーを簡単に、家庭での再現率も高いレシピでお伝えしてきました!

参加者さんが編んだ葉っぱのお皿

 

本場っぽく「クロック」と言う木臼で作る人参のソムタムもみなさん楽しそうでした。 もちろんカレーに欠かせないご飯も🍚

みんなでわいわいしながらソムタムを作り、自分の好みでカレールーを作りみんなで美味しく出来ました!

カレーは同じように作っても人によって違うのが奥深いですね!

次回はびゃんびゃん麺!

【満席】世界とつながる料理教室 #5 世界一難しい漢字の料理「ビャンビャン麺」を作ろう(2019/6/22)