この記事は、池ブルックリン・プロジェクトが行ったクラウドファンディングに投資をしてくださった「RYOZAN PARK」へのお礼の気持ちを込めて、メンバーが企画・執筆した記事です。
「RYOZAN PARKを活用してみたい」という方たちにこの記事を読んでいただければ嬉しいです。
Contents
RYOZAN PARK大塚に潜入!
今回、ご紹介するのは、池ブルックリン・メンバーともご縁の深いシェアオフィス、「Ryozan Park 大塚」(りょうざんぱーく・おおつか)の体験取材記!
記事作成:板垣有(記事一覧)
音楽をこよなく愛す、走るライター。
学生時代は水泳で日本選手権に出場した体育会系。
現在はメディアのゴーストライター、雑誌、本、ムック本などを執筆しています。
フルマラソン完走。
板垣もメンバーから色々と噂を聞いていたものの、訪れてみるのは初めてです☆
曰く「インテリアが変わっている!」「オーナーさんがコワモテだけど面白い人!」などなど。なんといっても、「リョウザンパーク」の名は、かの有名な「梁山泊」から取られているそうです!
“「梁山泊」のDNAを受け継ぎ、現代日本をオモシロクしていこう、自分たちの欲しい生活は自分たちの力で作っていこうという気概と情熱に満ちた若者たちが集う場所”なのです!
噂の真相を探るべく、いざ潜入♪
取材当日、あいにく天気はイマイチ。このビル(T&Tビル)の5F~7Fがリョウザンパーク大塚のシェアオフィスとなっています。
リョウザンパーク大塚は大きく分けると、
・5Fがプライベート・オフィス「FOCUS」
・6Fがコワーキングスペース「CORE」
・7Fが保育園「FAMILY」
があります。
本日は(毎週木曜日開催)にもお招きいただいたので、まずは7階を訪ねます。
エレベーターのドアが開くと、開放的な透明のドアに、子どもたちが喜びそうな可愛らしい飾りがたくさん!
Preschoolの授業中ではなかったようですが、可愛い姿もチラホラ見えました。
ここで本日、ご案内をしていただくコミュニティ・マネジャー、浦長瀬さんにお目にかかりました!とてもお優しそうで頼りになりそう!
毎週木曜日開催「カレー食堂」
さっそく中に入ってカレーをいただくこととなりました。
本日のカレーは「ひよこ豆とほうれん草のカレー」。
アッサリしており辛すぎずスパイシーで、誰の口にも合いそうです!上にかけてあるヨーグルトも酸味を程よくプラスしています。
毎回、シェフ西廣さんの手作りカレーをお目当てに、またオフィスのメンバー同士の交流を目当てに、席が足りないほど賑わいます!
カレー(700円)で足りないかたには、手作りパン(300円)も販売。今日のパンは「ゆずパン」でした!
100%英語で授業が行われる保育園「Preschool」
この7階を利用しているご家族は20組ほどいらっしゃるそうです。
キッチンスペース(食事エリア)だけでなく、お子さんを預けている奥さんやコワーキングスペースを利用するかたがくつろげる場もあり、正面奥にはPreschoolがあり、利用者の国籍や年齢層も幅が広いようです。
ちなみに、Preschoolは1~3歳のお子さんを対象としており、100%英語で授業が行われる認可外保育園です。
英語は、たくさんの国の多彩な文化を知る道具の一つ。
英語を聞いたりコミュニケーションを取ったり、歌やダンスなどの様々なプログラムを通して、自ら考え、たくましく生き抜く力を持った人材を育てます。
まっさらなうちから身につけた英語と多様性で、新しい時代を切り拓く人を育てるのです。
ちなみに、この「多様性」という言葉は、リョウザンパークを語る上で欠かせないキーワードの一つでもあります!!実際には英語の歌を歌ったり紙芝居を見たりして英語漬けの時間を過ごすようです。
BBQもできる屋上
7階のお子さんが使うこともあるというリョウザンパーク大塚の屋上です。
Wi-Fiが通っており、暖かい時期にはここで仕事をされるかたもいるのだといいます。
また、ここでバーベキューを行うこともできるとか。バーベキューセットは無料で貸し出しているのだそうです!
プライベート・オフィスエリア
次に5階FOCUS(プライベート・オフィス)を拝見しました。
プライベート・オフィスとはいえ個室の上部と下部がシースルーで窮屈な雰囲気が全くなく、開放感のある作りになっています。これなら隣のオフィスのかたにも気軽に話しかけられそう!
シェアオフィスから生まれる仕事とコミュニティ
現在利用されているかたがたは、2~6名ほどの法人が多く、30歳前後の若い世代の利用が多いそうです。
業種も様々で、「障がい者就労支援」「旅行会社」「アプリ開発」「家族留学」「個人投資家」…などなど。
リョウザンパーク大塚で使用している、会議室や起業相談の予約システムもプライベート・オフィスの開発チームが手掛けているそうです。
リョウザンパーク大塚では、シェアオフィスで生まれたものを実際にこの場で使用しているケースが多々あります。
予約システムもリョウザンパーク大塚が受注し、ある意味リアルな“実験体”となって支援しているケースの一つ。
浦長瀬さん曰く、「メンバーの特技・趣味を活かして」互いに巻き込んでいった結果、相乗効果でコミュニティが生まれていっているようです。
「支援」などという堅苦しい?思いはなく、あくまで自然な流れで、こういったコミュニティが生まれているのだなと思いました。
簡単なようでいて、難しいことをサラリとやってのける、リョウザンパークに集う人々の懐の深さを感じました。
他の例として、6階で開発している日本茶パウダー「NODOKA」(商品名)を6階カフェコーナーで飲むことができたり、シェフ西廣さんがこのパウダーを使ったケーキの商品化を企んでいたりといったお話も伺えました。
このケーキ、いずれ「大塚みやげ」として売り出したいと仰っていました!
ぜひぜひ日本茶ケーキを大塚みやげとして商品化してほしいです!
中世ヨーロッパの上流家庭?ゴージャスなコワーキングスペースエリア
最後に6階のCORE(コワーキングスペース)を見学しました。
利用中だったため、写真を撮ることはできませんでした。
まず入って驚くのは、入口の応接コーナー。正面上に猛禽類の剥製、その横には雄鹿の頭の剥製、上にはシャンデリア、絨毯もこれまた動物の毛皮のようでした。
左の壁には中世ヨーロッパの上流家庭に飾ってある?ような大きな絵画。
この応接間全体が、中世ヨーロッパの上流家庭の応接間といった雰囲気なのです!
ですが、冷たく突き放す風ではなく、むしろ暖かな家庭のぬくもりが感じられる空間になっているから不思議!
暖炉がしつらえてあったら、しっくりくるだろうな、などと感じました。
バッハでも流れていたら、その世界に入り込んでしまいそうですが、BGMは静かなジャズでした!笑。とても居心地がよかったです。
応接スペース以外に、大きな机と電源のあるフリースペース、ガッツリと仕事がはかどりそうな個室スペースがありました。また、一番奥の窓際にはお昼寝・休憩スペースも!仕事でひと息つきたい時に重宝しそうな、まったりスペースでした☆
コワーキングスペースから生まれるユニークなビジネス
実は今回、ご案内いただいた浦長瀬さんも、かつては6階の利用者の一人だったそうです。
浦長瀬さんは「想いが旅する飛脚便」というサービスを展開していらっしゃいます。「デジタル偏重の時代だからこそ、人と人のつながりを大切にしたい」との想いから、手紙や贈り物を“走って”届けるサービスを始めました。
浦長瀬さんはリョウザンパーク大塚のコミュニティ・マネジャーに抜擢され、さらに様々な出会いを重ねていくなかで、今後新たなビジネスを始めるとも仰っていました!
リョウザンパーク大塚では、様々な交流を通しての支援以外にも、起業について相談できる相談員を配置しています。
外国人起業家支援を担当するKuv(カフ)さん、
日本人の起業家支援を担当する中島明(なかじま・あきら)さん。
アイディアの芽を大きく広げていってくれる頼もしい存在です。ネットで予約して相談することができるそうです。
浦長瀬さんの新しいビジネスの考案にも、ひと役買ってくれたとのことでした。
多様なメンバーが生み出す、様々なコミュニティ
リョウザンパーク大塚には先に挙げた以外にも、様々なコミュニティがあります。
・「7Fママさんが6Fメンバーのwebサイトや名刺を作ったり、その逆もあったり」
・「6Fメンバーでパーソナルトレーナーの人がオフィスメンバー向けに椅子に座りながらできるマッサージメニューを出してくれたり、7F妊婦をマッサージしてくれている」
・「7Fママ同士で料理教室を開いたり、遊びに行ったり、セミナーに行ったりしている」
・「6Fメンバーが他のメンバー向けに料理を作ってふるまってくれている」
所属や肩書に囚われない、自由闊達な交流がなされているのがみてとれますね!
また、クリスマスやハロウィンなどのイベント時には、サンタに扮して子どもたちにプレゼントを渡したり、7階の子どもたちが「トリックオアトリート」と言いながら6階を練り歩いたりといった微笑ましい交流もあります。
RYOZAN PARKのユニークな歴史
リョウザンパーク大塚は2014年12月に設立されました。前身はシェアハウスだったそうです。
「“働く”と“子どもを育てる”が共存する場を作ることは自然なことでした」とリョウザンパークのオーナー竹沢徳剛氏はインタビューで語っています。
「大家族のように暮らし、有形無形のものをシェアすることで、それぞれの生活が豊かになることを学びました。」「そうして育った子どもたちは多様性を当たり前のこととして受け入れ、多彩なコミュニケーションを身につけることでしょう。」こうして多様性を受け入れる、未来を担う人材が集う場が作られていったのです。
リョウザンパークの多様性と大塚の多様性の化学反応
しかし、浦長瀬さんは「RYOZAN PARKは、ポテンシャルが高すぎて数年後が想像できないです!笑」と本音を漏らしていました。
今春、隣駅の巣鴨にはRYOZAN PARK AnnexやLoungeといったコワーキングスペースが新設されたり、大塚の企業とRYOZAN PARKで地域活性化プロジェクトが始まったりなど、どうやら壮大なビジョンの序章が始まったばかりのようです。
思えば巣鴨と大塚という街も、非常に多様で奥が深く、懐の深い街。
これからリョウザンパークの多様性と大塚の多様性がクロスして、化学反応をおこして、どんどん面白いものが出てくるのではないか。これからも目が離せませんね!
そして今度はオーナーの竹沢徳剛さんとRachel Fergusonさんともお会いできたら嬉しいです!