9月15日(木)、椎名町の老舗銭湯「五色湯」がリニューアルオープンしました。
記事作成:秋元志保(記事一覧)
目白→雑司が谷→東池袋→千川在住/行政書士
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半年という長い期間をかけ、現代の名テルマエ技師である今井健太郎氏の手でどのように生まれ変わったのかを楽しみにしながら、椎名町駅に降り立ちました。
五色湯はマンション型の銭湯で、コインランドリー併設のいわゆる古き良き銭湯というイメージでした。それが、角を曲がってすぐ見える入口から大きくイメージチェンジ!
「なんということでしょう!」という某番組のセリフと音楽が頭の中に流れ出します。
全体的にシックな黒を基調にした落ち着いたたたずまい。
下駄箱に靴を入れ、券売機でチケットを購入してから入口へ。
左手に番台があり、右手には飾り棚。以前の五色湯を知る人にはたまらないプラモデルが展示されています。奥にある昔懐かしのマッサージシートを横目に暖簾をくぐります。
まず刺激されるのは嗅覚。脱衣所の床が全面畳敷きのため、イグサの懐かしい香りがします。
こちらも黒を基調としており、シックでおしゃれ。現代的デザイナーズ銭湯かと思いきや、傍らには昭和臭漂う浴場広告に、大きなノッポの古時計がボーンボーンと。おっ、昭和いいね!と思いきやドライヤーはダイソンみたいな、時代を行ったり来たりのアンバランスさが好ましい。
お湯は中温、高温、ジェット湯に水風呂。サウナは90~100度。特筆すべきは黒を基調にした浴場の照明がすべて間接照明であること。立ち上る湯気と相まって、まるで洞窟の中にいるみたい。タイル絵に紅葉しつつある山々の様子が描かれているのも、洞窟から外を覗いているような感じがして面白い。そこから外に出て外気浴ができるのも、開放感を演出しているのかしら。導線も良くて、マンション型とは思えない広さを感じます。
本当に細かいところまでよく考えられて作られていて、何も考えなくても余計なストレスなく入るだけで癒されるし、私みたいに好きすぎて妄想が膨らんじゃう人(例:銭湯検定保持者)も満足できる銭湯です。
銭湯の経営が厳しいと言われる昨今ですが、昔も今も銭湯は人を中心に作られていて、それってやっぱり文化なんですよね。時代と共に形は変わっていくとしても、その魂みたいなものは大事に引き継いでいくべきなんだと、気持ちよくととのってちょっとお利口になった気がする頭でそう感じました。
来訪した日の夜にたまたま池ブルックリンのミーティングがあり、五色湯の話をしたところ、メンバー内で銭湯トークが盛り上がり、メンバーが自分の好きな銭湯を紹介する【マイベスト銭湯企画】が立ち上がりました。豊島区および近隣で選定し、記事にする予定ですので乞うご期待!