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自主避難体験記
2019/10/12(土)夜に静岡県の伊豆半島へ上陸した台風第19号(以下19号)の影響を避けるため、生まれて初めて救援センターへ自主避難してきました。
体験記をまとめます。
別記事:「避難所で一晩過ごしてみたレポート(台風19号)豊島区版」(家族4人視点)
記事作成:吉冨太郎(記事一覧)
目白在住/広報スペシャリスト
旅と食と写真をこよなく愛する知命。星のソムリエとしても活動中。
救援センターへ行く決心をするまで
9/8から9日上陸し、特に千葉県に大きな被害を与えた台風15号。
風が強く我が家(マンション上階)も窓ガラスに当たる突風の音が凄く、夜の間ずっと恐怖を感じていました。
19号は台風15号以上の台風だと早くからいろいろな資料が証明しており「これは本当に危ないのでは」との考えに至りました。
ワンルームの我が家は東と南に大きな窓(高さ約2.2メートル)。雨戸は無く、ガラスが割れた場合は逃げ場が無くなる状況であることも、心配の度合いを高めました。
なお、私は事前に豊島区の洪水ハザードマップにて自宅周辺の浸水の危険度を調べておりました。
自宅は洪水による浸水被害の心配は限りなく少ないエリアに建っていることがわかり、避難については最後まで悩みました。が、最終的に「空振り」(分かっているひとは「素振り」とも言う)でも良いので「自助」の選択(生き残る可能性が高い方)をしました。
風で飛びそうなものは事前にバルコニーから撤去。
お風呂には水を張り、ガラスには養生テープで割れ止めを、
出るときにはガス栓OFF、ブレーカーOFFにてウチをでます。
(参考:「地震の時の対処法~災害には日ごろからの備えが大切です~」東北電力HP)
救援センターに行くまで
豊島区には多くの救援センターがありますが(参照:豊島区の救援センター一覧)、利用するならば「地域本部を兼ねている」場所をおすすめします。
やはり災害時は「情報」が大切。錯綜する情報に対して地域本部は1次データが集まりやすく、誤情報があっても対応が早く出来ます。
移動に時間がかかることを想定して、早めの移動が望ましいです。(わたしは正午過ぎに救援センターへ移動しました。19号のピークは21時との予報)
救援センターでは
まず名前を記入して避難している人の輪に入ります。
できれば住んでいる地域を同じ輪の人たち(おそらくみなさん初対面)と話ながら「怖さ」を共有すると同時に心を落ち着けるとよいです。
物資(お水、クラッカー、アルファ化米)の配布にはボランティアのひとの手が必要になりますので、避難後、体力的に可能でしたら自主的にお手伝いに参加しましょう(その際、身の回りの貴重品の取り扱いには注意を)。
なお、我を張る、「ボッチ」を気取る、「オレは被害者」という態度を取る、などの所作をしている人が避難しているひとの中に数名見かけましたが、救援センターでは特別扱いや立場の上下はありません。
持っていって良かった道具
- 電池で動くポケットラジオ(イヤホン付き)
- モバイルバッテリー
- アフガンストール(首に巻くストール)
- マイボトル などです。
持っていって使わなかったもの
- ヘッドランプ/LEDランタン(照明に不自由無く、また、無停電であり不要でした)
- カップ麵(湯沸かし器が無かった&アルファ化米やビスケットの配給あり)
- 電源タップ(他のボランティアの方が共有くださいました)
持って行くべきだったもの
- トラベルピロー(携帯用枕)
- 耳栓&アイマスク
- マスク(保湿/風邪予防)
- アルミロールマット
など。
快眠グッズが多くなりますね。体温を保つこと、そしていびきをかく人が多くいることへの対策は大切だと実感しました。
わたしは19号の通過後、午前2時過ぎに救援センターを後にしました。本当にお世話になりました。
避難してみて
救援センターには同じ気持ちのひとが多く集まっていて、孤独になることはありませんでした。
積極的にまわりの人と話すことで、さらに不安は解消されます。その際もラジオなどで19号の情報を入れながら会話をしていくと、不安がぬぐえます。
また、外国籍の方も何人か避難していました。体育館の反対側でしたのでわざわざ話に行くことができませんでしたが、彼ら/彼女たちは救援センターをどのように感じていたのか、気になるところです。
午前3時前に帰宅。自宅も無傷でなによりでした。
追記:ペットについて
参照:https://www.city.toshima.lg.jp/016/kuse/iken/goiken/1810171304.html