いつもは池袋の疲れた男たちを癒しているサウナ施設「かるまる池袋」が、一日だけ日々頑張る女神たちのためのサンクチュアリになる日である。
サウナブームと言われて久しい今日。まだまだサウナは男性メインのイメージがありますが、女性サウナーもどんどん増えてきています。その流れを受けてか、男性サウナーたちのディズニーリゾートと評されるこの施設も、ようやく月に1日だけ女性に解放されるようになりました。これは行かないという選択肢はない!
記事作成:秋元志保(記事一覧)
目白→雑司が谷→東池袋→千川在住/行政書士
「みんなが笑顔になる」地域に根ざした市民法務に取り組んでいます。
プライベートの楽しみはビールと銭湯。
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当然ながら、世のサウナ女子たちが、この「かるまる池袋」のレディースデーを見逃すはずもなく、毎回予約開始時間と同時に一気に予約が埋まってしまいます。
かくいう私も予約開始時間19時にスタンバって頑張ったものの取れたのは16時。ここからもサウナ女子たちのこのレディースデーにかける意気込みが感じ取れます。(サウナ温度でいえば120度位)
Contents
イケメン僧侶に導かれ本殿に到着
さて待ちに待った当日、予約時間に到着すると入口のエレベーターの前でスタッフさん(イケメン)が予約の確認をしてくれます。ちょっと薄暗いエレベーターで上がっていくのですが、このゆっくり上がっていく時間がまた期待を高めてくれます。エレベーターの扉が開くと私たちの楽園が姿を現します。
まるでイケメン僧侶に導かれ、長い階段を上がってようやく本殿にたどり着いたような達成感と緊張感と期待感。
「かるまる池袋」の予約はおひとり様限定。つまり全員ソロ活女子。
そのせいか館内で会う女性たちは皆さん、テキパキ、サバサバしていて、いい意味で他人への干渉度が低く、非常に心地よい。
これだけ人数がいるのに、浴場は水の音しかしないのです。
女性たちの修行空間
私が一番楽しみにしていたのは薪サウナ。
予約時間の1時間後に自動的に予約されるので、そこに向けて準備を進めていきます。定員は5名。
椅子が一列のみで狭いので、ほかのサウナよりも濃密な静寂に包まれます。聞こえるのは薪が燃える音とロウリュの蒸気の音のみ。
ロウリュによって狭いサウナ室の温度が一気に上がるので、頭からタオルをかぶってないとやられてしまう。その様はまるで燃え尽きた明日のジョー。そして我慢が限界を過ぎると不思議と背筋が伸びて、何も考えられない無の状態が訪れる。
心配性で忙しくなると仕事の夢ばかり見てしまう私の頭が真っ白になる貴重な時間。尊い!!
一糸まとわないスッピンの女性たちが、一言も発せず黙々とサウナに入り、己と向き合い、水風呂で身を清め、ととのいスペースで瞑想に耽る・・・これはまさに修行ではないか!!
施設内にも女性しかいないせいか、ほかのサウナよりも湯上りそのままでスッピン率高し。男性の目を意識することなく好きな本を読み、好きなものを食べ、好きなお酒を飲む。女性が集まると騒がしくなる傾向もあるが、前述したとおり、ここはおひとり様しかいないので、皆まわりを気にせずに思い思いの過ごし方で時間を楽しんでいる。
たまには、誰もしゃべらない、女性しかいないこの不思議な空間で、しばし下界のしがらみから解放され、心も身体も自分と向き合う時間をもつことは最高の贅沢かもしれない。
シェイクスピアのハムレットの有名なセリフ、「尼寺に行け」は「世俗的を捨てろ」と訳す説があったような。もし言われることがあったら、迷わずここに来ることにしよう。
※ビールの写真
筆者のおすすめ:フィンランドビール「ラピンクルタ」
世界中で愛されるフィンランド産ビール
フィンランドの最北部地方であるラップランドで採掘される黄金という名前のビール。
北極圏の雪解け水や1873年の創設当時から使用されている独自の酵母で醸造されたこのビールは、すっきりさわやかさでキレッキレのラガーです。サウナの後に最適!かるまる池袋で飲めます。
尼寺も修道院もお酒との関係性は深いということで、今度のレディースデーにはトラピストビールを置いてみるのも面白いかも。(味的にはちょっと重いか(笑))
施設概要
サウナ&ホテル かるまる池袋店
〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目7−7 ロビー会館 6F