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豊島区が主催する「ホームビジット」のホスト役を体験してみました!
記事作成:織田博子(記事一覧)
食を旅するイラストレーター/マンガ家。
「世界家庭料理の旅」をテーマとして、ユーラシア大陸一周半旅行に行ってきました。
池ブルックリンでは絵と食べるの担当。
公式サイトはこちら
マンガ「世界を旅する母ちゃん 駒込で子育て」(しろいぶた書房)、旅のコミックエッセイ「女一匹シベリア鉄道の旅」、「女一匹シルクロードの旅」、「女一匹冬のシベリア鉄道の旅」「女一匹冬のシベリア鉄道 特製余録」「北欧!自由気ままに子連れ旅」「世界家庭料理の旅」「世界家庭料理の旅 おかわり」(イースト・プレス)出版。
こんにちは、池ブルックリンの織田です。
私は、ロシアや中央アジアなどを旅行したマンガを描いているので、
異国文化にとても興味があります。
豊島区の「ホームビジット」という制度があると知り、早速登録して、先日ホームビジット体験をしたので
そのことをレポートします。
ホームビジットとは?
区内に在住・在勤・在学する外国人に日本人家庭を訪問する機会を提供するとともに、交歓を通して区民の異文化に関する広い視野を育み、併せて相互理解の推進を図るため実施しています。(平成元年度開設)
(豊島区公式ホームページより 2019/11/21引用)
家に日本語ができる留学生が遊びに来てくれるというもので、宿泊はなし。
家族の承諾を得て、ホームビジットのホストとして登録しました。
留学生の4人と、ホームビジット開始!
私の家に来たのは、
ミャンマーから来たTさん・ネパールから来たLさん・ベトナムから来たCさん・中国から来たKさんの4名。
池袋近辺の学校に通う留学生の皆さん。みなさん日本語が話せます。
まずは区役所で顔合わせ•文化観光課の方から説明がありました。
自己紹介タイム。皆さん、上手な日本語で自己紹介をします。
「アニメで興味を持って日本に来ました。写真や映像制作に興味があります」
「姉も日本に留学しています。日本語専攻です」
「歌と踊りが得意です」
「大学では、アートを専攻しています」
など、様々な才能を持った留学生に圧倒されます。
今回、ホームビジットに応募した留学生は40名。しかし、ホストの家庭とのかねあいで11名が選ばれたそうです。
六義園散策
私の家は駒込にあるので、まずは電車で移動。みなさん駒込に行くのは初めてだそうです。
天気が良かったので、六義園で散策しました。
Photo by Cさん
皆さんが面白がったのは、
•山…ながめがいいし、セルフィーやみんなで撮る写真が素敵に撮れた!(若者らしい感性を感じました)
•臥龍石(がりょうせき)…龍の形をした岩。石を動物の形に見るのが楽しい。
•橋の形…橋が曲がっているので、一度立ち止まって景色を見るのが楽しい。
•渡月橋…月が空を横切るという名前がきれい。
私は何度も六義園に来ていますが、留学生の視点から見ると、新しい発見が。
中国の留学生さんと話すことで、日本庭園は中国の庭園にも影響を受けていることを再発見しました。
一番盛り上がったのが、お神楽の大道芸!
棒の上に乗せた水を入れた茶碗をくるくる回して、水が噴水のようになる芸などを披露していました。
緊張のせいか、無口だった留学生も、動画を撮ったりしてはしゃいでいました。
商店街のお店で材料を買って、肉じゃがを作る
さて、今日の一番のイベントは
「商店街のお店で材料を買って、肉じゃがを作る」です。
駒込は商店街が多い駅。地元ならではの商店街を体験します。
私はあまり和食を作ることがないんですが、和食かつ作りやすい「肉じゃが」にしてみました。
ちなみに、肉じゃがに似た料理は、中国、ベトナムにあるそうです(ベトナムの肉じゃがは辛いのだそう)
せっかくなので、地元の専門店で一人ずつ買い物してもらいました。
Photo by Cさん
野菜→八百屋さん
料理酒、醤油→酒屋さん
しらたき→とうふ屋さん
肉→肉屋さん
「ベトナムのお肉屋さんと全然違う!ベトナムのお肉屋さんは生きた動物がいて、そこで屠殺もするので、もっと汚い感じ。」
スーパーでは買い物したことがあるけど、こういうローカルなお店を体験したことが良かったようです。
家に着き、私の子ども二人と夫と対面。
料理をすると他の国の文化が分かる
Photo by Cさん
その間、野菜の下ごしらえをしていると、「包丁の使い方が母国と違う!」と話題になりました。
ジャガイモの皮をむくとき、
自分の体の方に引きながら剥く→日本・中国。
向こうに押すようにして剥く→ベトナム・ミャンマー・ネパール
でした。
料理に砂糖を入れるところでも意見が分かれました。
料理に砂糖は入れない→ミャンマー、ネパール
入れることもある→中国、ベトナム
できてみんなで食べました。
料理を一緒にすると、お互いの文化の似ている点、似ていない点を発見できて楽しいです。
近所に住むミャンマーの友人も来て、ワイワイと盛り上がりながら解散しました。
まとめ
「面白そう!」と思って登録したホームビジット、はじめての受け入れで、不安も少しありましたが、
みんな礼儀正しく、様々な話を聞きながら、楽しい時間を過ごすことができました。
いろんな国の文化に触れられて楽しいし、若いみなさんのエネルギーを感じる有意義な時間でした。
子どもたちにとっても、遊んでもらったり、異国の言葉を聞いたり、貴重な体験になったようです。
息子は皆が帰ってしまった後、「さみしい」と泣いていました。
おまけ
留学生の方が作ってくれた、当日の様子の動画。
素晴らしいクオリティでびっくり!楽しい一日の様子が伝わる動画でした。
参考:登録の流れ~受け入れ
豊島区文化観光課の窓口で登録を行いました。
春と秋に一斉ホームビジットが行われるということで、登録した直後は特に何もする必要はなかったです。
10月になり、「秋のホームビジットを実施します」というお知らせを受け取りました。
日程を見て、参加できそうだったので、参加表明をしました。
来訪予定の留学生の詳細なプロフィールが送られてきました。
当日は、区役所で簡単な説明を聞き、受け入れを行いました。