記事作成:織田博子(記事一覧)
食を旅するイラストレーター/マンガ家。
「世界家庭料理の旅」をテーマとして、ユーラシア大陸一周半旅行に行ってきました。
池ブルックリンでは絵と食べるの担当。
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マンガ「世界を旅する母ちゃん 駒込で子育て」「世界を旅する母ちゃん 3人目が生まれたよ」(しろいぶた書房)、旅のコミックエッセイ「女一匹シベリア鉄道の旅」、「女一匹シルクロードの旅」、「女一匹冬のシベリア鉄道の旅」「女一匹冬のシベリア鉄道 特製余録」「北欧!自由気ままに子連れ旅」「世界家庭料理の旅」「世界家庭料理の旅 おかわり」(イースト・プレス)出版。
2019年より、池袋のみらい館大明にて「世界とつながる料理教室」を各月開催してきた池ブルックリン。
「多様な文化がある池袋で、料理を通じて他の文化を知ってほしい」と、池ブルックリンに企画をお声がけくださったのが、みらい館大明 副館長の荘司哲夫さんでした。
その荘司さんが、2025年3月16日に急逝されました。
3月19日に「世界とつながる料理教室 フィリピン編」を開催する予定だった私は、みらい館大明の方からご連絡をすぐにいただき、訃報を知りました。
15日まで変わらずに仕事をされていて、倒れてそのまま搬送先で亡くなったとのことで、大明のスタッフの方も訃報がまだ信じられない様子でした。
生前の姿を思い出すと、
「最近、ネパールのブティックができたんですよ。見に行きませんか?」とお店に連れて行ってくれて、「これいいなぁ」とネパールの綿のイージーパンツを悩んで購入し、「似合いますかね?」と嬉しそうな笑顔で言っている姿だったり、
料理ができる頃にイソイソ来て、「わー、イランの料理。どんな味なんだろう?ちょっといただいていいですか?」と言って参加者さんと和気藹々と食べている姿だったりが思い出されます。
3月19日のイベントの後、荘司さんの分の料理を準備したのに、イソイソと食べに来る荘司さんが来なくて、本当に荘司さんはいなくなってしまったんだなぁと初めて泣きました。
あまりにも急なので、本人も天国でびっくりしてるんじゃないでしょうか。「え?俺、死んだんですか?まいったなぁ」みたいなことを言ってるかも。「ま、なんとかします」って、いつもなんとかしてくれてました。でも、なんとかならなかった。あまりにも早くて、残された者としては寂しいです。
「世界とつながる料理教室」は2019年から初めて、コロナで中断しながらも、7年目に突入しました。ウイグル、ウズベキスタン、イラン、エストニア、ミャンマー、リトアニア、イタリア、コンゴ、中国などなど、いろんな国の先生を呼んできました。
いつも「世界とつながる料理教室」を楽しみにしてくださっていた荘司さん。バトンタッチがあんまりにも早すぎて驚いたけど、これからも続けていこうと思います。